安いけど使い勝手の良い万年筆「プレジール」はパイロット社製の技術スリップシール機構があるので、1年ぐらいキャップをしたままでもインクが固まることはありません。
そのためプレジールは万年筆初心者向きですし、多少メンテナンスをしなくても問題ありません。
しかし、いくらそんな万年筆でも放ったらかしにしていると、いざ書こうと思ってもインクが出ないってこともあります。
まさに自分です・・・
今回プレジールのメンテナンスをしましたので、同じようにインクが出なくなったなぁって思っている人がいたら参考にしてください。
メンテナンスすることで再び使えるようになりますよ。
プレジールのメンテナンス
プレジールのような格安万年筆だけでなく高額な万年筆でも、ペン先を水に漬け置きして流水で洗い流す方法が基本的なメンテナンス方法です。
パイロット社のホームページには月1で洗浄しましょうって書いています。
それではメンテナンス作業となります。
キャップ、ペン先、本体軸に分けます。古いインクは捨ててしまった方が良いでしょう。
ネジを回せば分解できます。
ペン先にインクが残っているので、ぬるま湯(熱湯はダメ)に漬けます。
インクの色が付着しても良いように捨てても良い容器にしましょう。
インクが完全に固まっていると一昼夜漬け置きするのが良いみたいですが、軽い症状であれば30分ぐらいでも十分です。
自分は20分ぐらいで取り出しましたが、容器内にはインクが流れ出ています。
漬け置きだけでは古いインクがすべて排出できないので流水で洗い流す作業をします。
インクが飛び散るので外でやりました。
洗い流した後はペン先内に水が残っているので、しっかり乾かします。
柔らかい布などで水分を拭き取ってから乾くまで待ちましょう。
メンテナンス作業が完了したらインクを取り付けてしばらく待つと、また書けるようになります。
プレジールを購入してから○年と何もしていなかったので、良い機会となりました。
専用の洗浄剤もある
今回は普通の水だけでメンテナンスを行いましたが、万年筆専用の洗浄剤も販売されています。
万年筆はメンテナンス次第で何世代も受け継いで使うことが出来る筆記用具です。
流石にプレジールを何世代も使おうとは思わないでしょうけど、しっかりメンテナンスをしたいですね。